【11月24日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で、ともに通算4度の世界制覇を誇るメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)とフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は、飛来するデブリなどがドライバーに当たるのを防ぐために来季から導入されるコックピットの頭部保護システム「Halo」について、マシンが不格好になるとしながらも、安全性は高まるとして意見が一致した。

 今週末のシーズン最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2017)を控えた記者会見で、32歳のハミルトンが今季10勝目を狙うと話したのに対し、ベッテルは前レースの第19戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2017)に続いて優勝を果たし、年間2位の座を確保することを目指すと強調した。

 今季は激しい優勝争いを繰り広げた両者だが、会見では冗談を言い合うなど陽気なムードを見せ、来季の目標についてハミルトンが通算5回目の総合優勝であると明言すると、ベッテルもにやりと笑いながら、フェラーリで2017年と同等かそれ以上の結果を出すことは「朝飯前だ」と言い返した。

 その一方で、両者は来季以降のマシンの外観や安全性に関する話題については真剣になり、ハミルトンは「格好良いマシンが見られるのは、これが最後だね。来季からは見た目がずっと悪くなるけれど、少なくとも安全性については向上する」と語った。

 この意見にはベッテルも同意し、「来季からマシンの外観が変わるだろう。すべてが今までとは違って見えるはずだ。だけど、そのうち慣れていくよ。今の方が見栄えがいいのは間違いない。だけど、みんなきっと見慣れていくと思う。美しさを追求していけば、良くなるだろうしね。結局のところ、それほど大した問題じゃない」とコメントした。

 ハミルトンは前日の報道で、メルセデスと新たに3年総額1億2000万ポンド(約178億円)で契約を結ぶ用意があると伝えられていたが、その件については会見で触れなかった。(c)AFP