【10月29日 AFP】世の中にはこれまでビールヨガやパドルボードヨガ、ヤギヨガが誕生してきたが、今度はミャンマーでクライミング用の壁を登ってポーズをきめるヨガが登場した。

 元弁護士のキン・ミャット・トゥー・ザル(Khin Myat Thu Zar)さん(32)は、5年前からミャンマーでプロとしてヨガを教えている。筋肉を鍛えるために6か月前にクライミングを始めたというキン・ミャット・トゥー・ザルさんは、ヨガとクライミングを融合させようと考えた。

 キン・ミャット・トゥー・ザルさんは、このヨガは気の弱い人には向かず、ある程度の危険も伴うことは認めた上で、「壁でするヨガは、地上でのヨガとは全然違う」と、ほほえみながら語り、さらに「誤ったことをすればけがをする可能性もあり危険だ」と話した。

 キン・ミャット・トゥー・ザルさんの生徒たちのほとんどは、2011年に軍事政権の支配が終わって以降、急速に世界の流行を取り入れようとしている、今ミャンマーで急速に成長している中産階級層の出身だ。

 ファストフード店やカフェ、ナイトクラブなどは欧米では当たり前のものとなっているが、ミャンマーではまだまだ珍しいものとしてみられている。

 だがそうした状況のミャンマーでも、最近では、閉ざされた軍政支配下の時代にはほどんと知られてもいなかったヨガスタジオや体にぴったりしたフィットネスウエアなどが普及しつつある。(c)AFP/Athens ZAW ZAW