【9月30日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)にあるイスラム教シーア派(Shiite)のモスクの近くで29日、羊飼いを装った男が自爆し、6人が死亡した。警察当局が明らかにした。イスラム教徒たちは重要な宗教行事を祝う準備をしていたところだった。

 自爆攻撃があったのはカブールで最大級のシーア派施設であるフセイニア(Hussainia)モスクの近くで、モスク内には当時、金曜礼拝のために信者らが集まっていた。爆発では他に少なくとも20人が負傷。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。

 カブールの捜査当局者がAFPに語ったところによると、自爆犯は羊の群れを連れて標的に近づき、モスクから140メートルの場所で自爆した。

 内務省報道官はAFPに対し、民間人5人が死亡、20人が負傷したと述べ、容疑者3人が拘束されたと述べた。

 カブールの救急病院はツイッター(Twitter)に、子ども6人を含む33人が搬送されてきたと投稿した。死亡した6人はこの33人に含まれている。

 旧支配勢力タリバン(Taliban)は事件後間もなく、今回の攻撃には関与していないとする声明を出した。

 タリバンの広報担当者はAFPに対し「今日カブールで起きた攻撃はわれわれとは一切関係ない。徹底的に調査した結果、われわれはカブールで一切作戦を行っていないことが判明したので、今回の攻撃はわれわれとは無関係だ」と語った。

 米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)によると、この事件についてはISの分派を名乗る過激派組織「イスラム国ホラサン(Islamic State KhorasanISIS-K)」が犯行声明を出した。(c)AFP/Mushtaq MOJADDIDI