【9月20日 AFP】アフリカ大陸の南東沖、インド洋(Indian Ocean)の島国マダガスカルで、保健相を務めるマミー・ララティアナ・アンジアマナリボ(Mamy Lalatiana Andriamanarivo)氏が、国内で初となる結合双生児の分離手術を自ら執刀した。

 首都アンタナナリボ(Antananarivo)の病院関係者によると、手術は13日に行われ、腹部と胸部がつながった双子の肝臓、肋骨(ろっこつ)、横隔膜などを分離し、術後の経過も良好だという。

 2009年にも同国の医療チームが分離手術に成功しているが、医療機器などの不足により、手術は仏パリ(Paris)で行われた。今回と同様の手術を海外で行った場合、およそ10万ユーロ(約1300万円)はかかったとみられるという。

 マダガスカルは世界最貧国の一つで、人口2500万人のうち90%以上が1日2ドル(約220円)以下の生活を強いられている。また、5歳以下の子どものほぼ半数が発育上の問題を抱えているという。(c)AFP