【9月6日 AFP】アフガニスタン北部で、米軍がイスラム教徒にとって非常に侮辱的な絵を掲載したビラを投下していたことが発覚し、同軍の高官が6日、謝罪した。

 ソーシャルメディア上で拡散されている、問題のビラとされる画像には、旧支配勢力タリバン(Taliban)の旗と同じ色である白い犬がライオンに追いかけられ、イスラム教の聖典コーランにある「アラーの他に神はなし、ムハンマド(Mohammad)は神の使徒なり」との言葉が記載されていた。

 ビラにはさらに、「この犬たちから自由を取り戻せ。敵を掃討する治安部隊に協力を」とも書かれていた。

 犬は一部のイスラム教徒から不浄の動物と見なされており、犬とイスラム教を結び付けることで、信心深いアフガニスタンの多くの人々を激怒させることになった。

 同国で展開する米軍のジェームズ・リンダー(James Linder)少将は声明を発表し、ビラのデザインに「誤ってイスラム教および信者双方を激しく侮辱する絵を含んでしまった」と認め、「深くおわびする」と謝罪した。

 アフガニスタン北部パルワン(Parwan)州にある同国最大の米軍基地、バグラム空軍基地(Bagram Airfield)の報道官は、この件について調査が進められていると明らかにした。(c)AFP