【8月17日 AFP】フランス・リーグ1、ASモナコ(AS Monaco)のレオナルド・ジャルディム(Leonardo Jardim)監督は16日、チームのスターストライカーであるキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)を先週末の試合で起用しなかったのは、懲罰ではなく同選手を「保護」するためだったと語った。

 現在18歳のエムバペは、昨季のフランスリーグを制したモナコから退団を希望していると報じられており、移籍先としてはパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)が有力視されているが、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)も獲得へ1億8000万ユーロ(約235億円)を支払う準備があると伝えられている。

 フランス代表のエムバペは今季2戦目まで先発出場したものの、4-1で勝利した13日のディジョン(Dijon FCO)戦は欠場。チームを率いるジャルディム監督は試合後、エムバペを外した理由は「クラブの決断」としていたが、この日になって同選手を罰する意図はなかったと説明した。

「われわれは選手を懲らしめるようなことは絶対にしない。それ(懲戒)は適切な言葉ではない。『保護』という言葉がふさわしいと言える。18歳の青年の周りでこれだけ多くのことが起きれば、彼を守るのがわれわれの責任だ」

「キリアンは今100パーセントではない。いい状態とは言えないが、それは18歳の青年では普通のことだ…。君(記者)だって、仮に今より15倍も条件の良い契約が他の新聞社から舞い込んでくれば、コンピューターの前に座っても良い記事が書けないだろう」

 モナコと2019年6月まで契約を残しているエムバペは、18日にアウェーで行われるメッス(FC Metz)とのリーグ戦も欠場する可能性があるとされている。(c)AFP