【7月31日 AFP】17F1第11戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2017)は30日、決勝が行われ、セバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)がポールトゥウィンで優勝し、2位に入ったキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)とともにフェラーリ(Ferrari)勢が圧巻のワンツーフィニッシュを果たした。

 むせかえるような暑さの中、ポールポジションからフェラーリ加入後50戦目の決勝に臨んだベッテルは、終始レースをコントロールし、モナコGP(Monaco Grand Prix 2017)以来5戦ぶりとなる優勝を飾った。

 フェラーリのハンガリーGPワンツーフィニッシュは、年間優勝7回のミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)とルーベンス・バリチェロ(Rubens Barrichello)を擁した2004年以来となる。また同GPの勝者が年間王者に輝いたのは、このシーズンが最後となっている。

 ドライバーズ選手権で、ベッテルの最大のライバルであるメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、終盤にチームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)に位置を入れ替えてもらってフェラーリ勢にアタックを仕掛けたものの、最終的にはボッタスの後ろの4位に下がってレースを終えた。

 レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が、1周目でチームメートのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)と接触したものの大事には至らず、5位に入った。一方、セーフティーカーが導入されたこの事故で早々にリタイアを強いられたリカルドとしては、怒りが収まらない結果となった。

 年間優勝2回の経験を持つマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が、見ごたえのある見事なドライビングを披露して6位に食い込み、さらに最速ラップも刻んでいる。

 この結果、ドライバーズ選手権では、レース前までわずか1ポイントだったベッテルとハミルトンとの差が14ポイントにまで広がった。今季はこれで20レース中11レースが終了し、これから恒例の3週間の夏季休暇を挟み、ベルギーGP(Belgium Grand Prix 2017)から再開する。(c)AFP