【7月23日 AFP】サッカー界のレジェンド、元ブラジル代表のペレ(Pele)氏の息子で、マネーロンダリング(資金洗浄)と麻薬密売の罪で有罪判決を受けていたエジーニョ(Edson "Edinho" Cholbi do Nascimento)被告の上訴が却下された。22日、地元当局が発表した。この結果、同被告は再び刑務所へ収監されることが決まっている。

 46歳のエジーニョ被告は2014年、上記の罪で懲役33年の刑を言い渡された。刑期は2017年2月に約13年に短縮されたものの、同被告側は判決を不服として上訴。しかし20日、サンパウロ(Sao Paulo)州の司法裁判所は、エジーニョ被告の弁護士による上訴を裁判官全員一致で棄却した。

 サントス(Santos)警察の広報によれば、エジーニョ被告は21日に州内の警察署に出頭して留置場に入り、現在は州刑務所への移管を待っている状況だという。しかし弁護士は、最高裁判所に上訴する意向を明らかにしている。

 ペレ氏の7人の息子の一人であるエジーニョ被告は、自身もプロサッカー選手として、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のサントスFC(Santos FC)などでGKとしてプレー。しかし2005年、盗聴器を使った証拠に基づいて逮捕されていた。

 父親のペレ氏はサッカー史上最高の選手の一人と評される人物で、1958年、1962年、1970年に開催された3回のW杯(World Cup)を制している。(c)AFP