【7月23日 AFP】インターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)は22日、中国・深セン(Shenzhen)で行われ、ACミラン(AC Milan)は4-0でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に大勝し、新戦力のレオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)にとっては上々のデビュー戦となった。

 移籍金4000万ユーロ(約51億6000万円)でユベントス(Juventus)から加入したCBのボヌッチは、4万人近い観客の前に後半途中から姿を現した。

 序盤に攻勢をかけたミランは前半13分、リカルド・ロドリゲス(Ricardo Rodriguez)からの折り返しのこぼれ球をフランク・ケシエ(Franck Kessie)がゴールに蹴り込んで先制した。

 さらにミランは同24分、ドイツ・ブンデスリーガ1部のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)から移籍金1700万ユーロ(約21億円)で加入したロドリゲスのおぜん立てから追加点を奪った。直接FKからロドリゲスがカーブをかけたボールをエリア内へ入れると、これにしっかり頭で合わせたパトリック・クトローネ(Patrick Cutrone)が、相手の17歳GKクリスティアン・フリュヒトル(Christian Fruchtl)の届かない場所にシュートを決めた。

 さらにミランは、バイエルンの両サイドを突き、前半最も目立っていたムバイエ・ニアン(M'Baye Niang)を起点に3得点目を奪取。ニアンのスルーパスにジャコモ・ボナベントゥーラ(Giacomo Bonaventura)が走り込み、折り返しをクトローネが難なく流し込んでこの日2得点目を挙げた。

 後半に入ると、バイエルンはトーマス・ミュラー(Thomas Muller)が惜しいミドルシュートを放ったが、このシュートは守護神ジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma)の好セーブに阻まれた。

 そして迎えた試合終了5分前、ミランは左サイドから中央へ切り込んだハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)が低く強烈なシュートでバイエルンのゴールネットを揺らし、完勝を収めた。

 バイエルンのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は「結果に少し驚いている。たしかにバランスは悪かったが、今はまだプレシーズンで時間が必要だ。調整を続けてシーズンのスタートに備えたい」と話した。

 自身のパスミスから3失点目を喫したバイエルンのマッツ・フンメルス(Mats Hummels)も、最終スコアと内容が見合っていなかったと話し、「結果ほどの差はない。こちらはチャンスをものにできず、ミランのゴールはどれも簡単なものだった。しかし、僕らはこの試合から学ばなくてはならない」とコメントした。(c)AFP