【7月5日 AFP】リオデジャネイロ五輪の競泳女子で金メダルを3個獲得したカティンカ・ホッスー(Katinka Hosszu、ハンガリー)が4日、選手を無視しているとして国際水泳連盟(FINA)を非難し、世界プロスイマー協会(GAPS)と称する選手会を発足させたと発表した。

 フェイスブック(Facebook)上でホッスーは、GAPSのメンバーは地球上のすべての大陸の選手で構成されていると明かした。

 メンバーにはホッスーをはじめ萩野公介(Kosuke Hagino)、スウェーデンのサラ・ショーストレム(Sarah Sjostrom)、米国のケイティ・マイリ(Katie Meili)、コナー・ドワイヤーConor Dwyer)ら五輪金メダリスト14人を含む30人が名を連ねている。

「私たちは水泳選手が対等なパートナーとして扱われることを期待します。私たちは(FINAの上層部が)テーブルについて私たちと交渉し始めることを期待します。私たちは彼らがプロ水泳選手の声に耳を傾けることを期待します。私たちは私たちの競技の未来に関わる重要な決定において意見する機会を持つことを期待します」

 28歳のホッスーは先々週、水泳選手の商業活動を制限し、「破滅的なルールを作った」として、同じくフェイスブックでFINAを批判していた。

 FINAの新たな規制により、選手がW杯で出場できる競技数が制限されたことにホッスーは怒りの声を上げ、全教科で優秀な生徒が「他の生徒に迷惑はかけていないのに」教科課程外の活動を教師に制限されることと比較した。

 母国ハンガリーのブダペスト(Budapest)は2年に1度開催される第17回世界水泳選手権(17th FINA World Championships)の開幕を控えているが、ホッスーはFINAが「カオスに陥っている」と非難している。(c)AFP