【6月26日 AFP】17F1第8戦のアゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2017)は25日、決勝が行われ、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)がメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton) に故意に接触してペナルティーを科せられるなど、ハプニングが続出する中、レッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が今季初優勝を飾った。

 ハミルトンのチームメート、バルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)は最後のストレートでウィリアムズ(Williams)のランス・ストロール(Lance Stroll)を抜き去って2位。4位にはベッテルが入り、5位に終わったハミルトンとの年間ポイント差を14に広げた。

 セーフティーカーが3度投入され、赤旗も投じられるなど不測の事態が次々と生じる中、10番手スタートのリカルドが頂点に輝いたこの日のレースは、ベッテルとハミルトンの衝突がより目立つものとなった。

 セーフティーカーの後ろを走行していた際、ハミルトンに故意に接触したとして、ベッテルには「危険なドライビング」で10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティーが科された。

 ハミルトンはレース後、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し「ドライバーの振る舞いではないと思う。10秒のペナルティーを受ける危険な運転だった。それ以上のことを言う必要はないよ」とコメント。

 一方のベッテルは、前を走っていたハミルトンのブレーキングに問題があったため追突し、その後横に並んでマシンをぶつけたと主張。自身に非はないと話している。

「何もなかった。そうだろう? 彼はブレーキチェックをした。そんなことをしたらどうなる?彼が意図的にそうしたのではないことは分かっているが、適切な行為ではなかったのは確かだ。もし私が手こずってしまったら、後ろに続くマシンにはもっと大きな影響が出ていた。なのであれが必要な行為だったとは思わない」

「私にダメージがあったし、彼にもダメージのリスクがあった。数年前の中国でもリスタートの際に彼は似たようなことをした。そんなことはするべきではないと思う」

 6位にはフォースインディア(Force India)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)が入り、以下ハース(Haas F1 Team)のケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)、トロ・ロッソ(Toro Rosso)のカルロス・サインツ(Carlos Sainz)が続いた。

 また、年間王者に2度輝いた実績を誇るフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が9位に入ったマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)は、チームとして今季初ポイントを獲得している。(c)AFP