【6月19日 AFP】(写真追加、更新)西アフリカ・マリの首都バマコ(Bamako)近郊にある外国人観光客に人気のリゾート施設が18日、イスラム過激派とみられる武装集団の襲撃を受け、少なくとも2人が死亡した。容疑者らは「アラーアクバル(アラビア語で神は偉大なりの意)」と叫んで攻撃に及び、一時20人ほどを人質に取った。治安部隊は襲撃犯4人を殺害した。

 現場はバマコ東郊のリゾート施設「ルカンプモン(Le Campement)」。バマコでは2年前にも高級ホテルが同様の襲撃に遭っている。

 治安部隊と襲撃犯らの銃撃戦となり、近隣住民らによると銃声が聞こえ、白煙が舞い上がり、少なくとも1軒の建物が炎上したという。

 サリフ・トラオレ(Salif Traore)治安・市民保護相はAFPの取材に「イスラム過激派による襲撃だ。特殊部隊が介入し、人質約20人が解放された」と説明。「現時点で2人が死亡、うち1人はフランスとガボンの国籍保持者」と明らかにした。

 トラオレ治安相はその後記者会見を開き、治安部隊が武装集団のメンバー4人を殺害したと発表した。うち2人はすでに遺体を収容し、残り2人は遺体を捜索中だという。逃走中のメンバーがいるのかについては明らかにしなかった。

 施設の宿泊客と従業員35~36人を救出し、フランス人とマリ人が各15人ほど含まれているという。

 マリではイスラム過激派が北部や中央部で活動を活発化させ、ここ数年襲撃が相次いでいる。(c)AFP/Serge DANIEL