【5月29日 AFP】(更新)17インディカー・シリーズは28日、第6戦インディアナポリス500(Indianapolis 500)の決勝が行われ、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は、エンジントラブルでリタイアした。

 同日行われた17F1第6戦モナコGP(Monaco Grand Prix 2017)をスキップしてインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(Indianapolis Motor Speedway)で戦うことを選び、レース界に衝撃をもたらしたアロンソは、F1界では華麗な経歴を持つものの、新たな挑戦に直面した。

 アロンソはオーバルトラックでのレースも、インディカーのドライビングも経験したことがこれまでになく、ローリングスタートもカートに乗っていたとき以来だった。

 それでも、トップが35回入れ替わり、レース記録となる15選手が首位を経験したレースの中、マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ(McLaren-Honda-Andretti)のアロンソは27周をトップで走行。しかしホンダ(Honda)のエンジンは200周中179周目で煙を上げた。

 マシンから降りる際に観客から大きな声援を受けたアロンソは「ノイズやエンジンのフリクションを感じてスピードを落としたら、煙が見えた。どんな順位になるかは知る由もないけれど、少なくとも僕らは完走には値したと思う」とコメントした。

 微妙な最後を迎えたものの、ルーキー向けテスト、予選、そして決勝をこなしたアロンソはこの5月の1か月間について「キャリアの中でも最高の経験の一つだった」と振り返った。

 煮え切らない終わり方に再挑戦の意欲は残っているかと問われたアロンソは、「もちろん」と応じた。

「言うまでもなく、もし自分がここへ戻ってきても、すべて把握できているからね。リスタートやピットストップ、そういったことすべてが初体験ではなくなる。もっと楽にやれるだろう。順応ってやつだ。今後数年、どうなるか楽しみだ」

「インディ500制覇は達成できていないから、挑戦を続けていかなければならない」

「レースで戦うのであればチェッカーフラッグを受けたいと思うのは当然だ。今日はかなわなかったけれど。とはいえ、この2週間は最高の経験だった」

「F1のマシンであれば、誰よりも速く走れることは分かっているけれど、インディカーではどうなのかは分からなかった。こんな戦う気持ちを感じられて良かった。それにインディ500でトップに立てるなんて。1周でもトップに立つと、それだけで心地よい気分になれた」 (c)AFP