【5月27日 AFP】第70回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で26日、最高賞パルム・ドール(Palm d’Or)のワンちゃん版にあたる「パルム・ドッグ(Palm Dog)賞」の授賞式が行われ、やんちゃな大型プードルが栄誉に輝いた。

 審査委員会が今年は「俳優犬」不足と嘆く中、最も素晴らしい演技をした犬に贈られるパルム・ドッグ賞を受賞したのは、白いスタンダード・プードルのブルーノ(Bruno)だ。動画配信大手の米ネットフリックス(Netflix)の新作映画『マイヤーウィッツ・ストーリーズ(The Meyerowitz Stories)』で、ダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman)演じるキャラクターに重傷を負わせる役を演じた。

 ブルーノは授賞式には出席しなかったが、賞はカンヌで飼われている同じスタンダード・プードルのコスモ(Cosmo)が代理で受け取った。コスモは激しくしっぽを振っていたが、コメントは差し控えた。

 審査委員長を務めたトビー・ローズ(Toby Rose)氏は、今年は他の動物俳優の「当たり年」だったと話し、特に、別のネットフリックス作品で、ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)とジェイク・ギレンホール(Jake Gyllenhaal)が出演している『オクジャ(Okja)』で中心的な役割を果たした巨大な遺伝子組み換えブタの活躍が際立っていたと語った。(c)AFP/Katy Lee