【5月29日 CNS】中国・渤海(Bohai Sea)沿いに位置する山東(Shandong)省龍口(Longkou)市にある、山東エネルギー龍鉱グループ(LKJT)の北皂炭鉱は、1983年に建設された石炭と非在来型石油を生産できる現代型海岸炭田だ。海底切羽は水深350メートルの深さにあり、いくつもの交通手段を使ってやっと到着する。

 2005年6月18日にはH2101試運転に成功し、中国は英国、日本、米国、オーストラリアに次いで世界で5番目に海底採炭に成功した国になった。

 しかし建設から30年余りが経過し、北皂炭砿の年間生産量は当時の225万トンから130万トンにまで減り、今年10月末に閉鎖することが決まった。

 作業員の一人、董少華(Dong Shaohua)さんは「ここで30年近く働いてきた。炭鉱に対して親しみの感情もあり、閉鎖すると知らされて胸が痛い」と話した。董さんのような作業員は1580人おり、転職先もすでに用意されているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News