【5月19日 時事通信社】ポーランドのワシチコフスキ外相は19日、東京都内の日本記者クラブで会見し、隣国ウクライナの情勢を念頭に「自らの戦略目標達成のため軍事行動を辞さない国とわれわれは向き合っている」とロシアの差し迫った脅威を警告した。「大国の影響圏で物事を決め、周辺国の選択肢を奪おうとしている」とロシアを強く非難した。

 また「ロシアは一部の国に擦り寄り結束を乱すやり方にたけている」と主張。欧州の平和を守るため、英国が欧州連合(EU)離脱を図る今こそ一層の結束を訴えた。ただ、3月のトゥスクEU大統領再選にポーランドだけが反対し結束を乱した点を指摘されると「ポーランド人にもっと良い候補がいた」と反論した。

 英国の離脱に伴い、EUを統合速度の「速い国」と「遅い国」に分ける考え方に対し「統一市場形成の障害になり、排外主義集団を勢いづける」と絶対反対を強調した。統合速度の「速い国」とは統一通貨ユーロ採用国と見なす議論があるが「ユーロ圏より非ユーロ圏の方が経済成長率は高い。高い成長を目指したい」と語り、当面ユーロ圏入りする気はないと述べた。(c)時事通信社