【5月19日 時事通信社】南シナ海問題をめぐる中国とフィリピンによる対話メカニズムの初会合が19日、貴州省貴陽市で開催された。フィリピンのドゥテルテ政権発足後、中比の南シナ海協議が行われるのは初めて。中比関係が改善に向かう中、中国は対話を進めることで、領有権をめぐる対立を事実上棚上げし、南シナ海問題への日米の「干渉」を排除したい考えだ。

 南シナ海をめぐる中比間の協議は、アキノ前政権下で中国が領有権を争うスカボロー礁(中国名・黄岩島)の実効支配を進めたことを受け中断。昨年10月に親中派のドゥテルテ大統領が習近平国家主席と会談し、協議再開で合意していた。

 中国側代表の劉振民外務次官は記者団に「率直に意見交換した。過去数年の困難を経て、南シナ海問題を再び意思疎通の軌道に戻したことの意義は重要だ」と対話再開を評価。半年ごとの対話開催で合意し、次回はフィリピンで会合を開くことにした。(c)時事通信社