【5月6日 AFP】陸上、ダイヤモンドリーグ(IAAF Diamond League 2017)開幕戦のドーハ(Doha)大会が5日、同地で行われ、女子100メートルハードルで12秒59を記録して優勝したケンドラ・ハリソン(Kendra Harrison、米国)が、手を骨折しながらもレースに臨んでいたことを明かした。

 同種目の世界記録保持者であるハリソンはツイッター(Twitter)で、「最後の練習の最中に手を骨折しました。他でもない神の力と自分の意志の強さでレースを走りきって勝ちました」と投稿。

 ハリソンのコーチを務めるエドリック・フロレアル(Edrick Floreal)氏は、ハリソンは「練習で手を骨折しながらも根性でドーハ大会の100メートルハードルを優勝した。レースの後、病院に駆け込んだ!」と、ハリソンの左手と腕にギプスをはめる医療スタッフの様子を写した写真を投稿しており、ハリソンはこれをリツイートしている。

 8月に行われる第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)に向けて、このけががハリソンにどれほどの影響を及ぼすかは現時点では明らかになっていない。

 リオデジャネイロ五輪で米国代表メンバーになれなかったハリソンは、昨年7月22日に12秒20の世界記録を樹立する偉業を達成し、その穴埋めを果たした。ハリソンは同胞たちの異常なレベルの高さの犠牲となり、米国代表選考会のでは6位に終わっていた。リオ五輪の同種目では、米国勢が表彰台を独占している。(c)AFP