【4月29日 AFP】16-17イタリア・セリエAは28日、第34節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)はアタランタ(Atalanta)と2-2の引き分けに終わった。チームを率いるマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は試合後、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)準決勝の対戦相手となるASモナコ(AS Monaco)に「似た」クラブとのドローに気を引き締めた。

 アタランタは今季、本拠地ではナポリ(SSC Napoli)、ASローマ(AS Roma)、インテル(Inter Milan)から勝ち点3を奪っており、ユベントスも十分に警戒して敵地に乗り込んだ。

 試合は後半38分、ダニエウ・アウベス(Daniel Alves)がダイビングヘッドで貴重な勝ち越しゴールを決め、ユベントスが2-1とリードに成功。しかし、その数分後にはアタランタのレモ・フロイラー(Remo Freuler)にこぼれ球を押し込まれ、勝ち点を分け合う形になった。

 アタランタが来月3日に対戦するモナコと似ていると考えるアレグリ監督は、伊メディアセット(Mediaset)に対し「今夜勝利すれば、リーグ制覇に向けて大きな弾みになっていただろう」とした上で、「でも今は水曜日(5月3日)の試合に集中しなくてはならない。モナコはアタランタに似たチームだ。万全でなくてはならない」と語った。

 一方、ユベントスを迎え撃つモナコにとっては、楽観的な要素を得られる試合となった。

 ジャン・ピエロ・ガスペリーニ(Gian Piero Gasperini)監督が率いるアタランタは、攻撃的かつ強気な姿勢でユベントスに襲い掛かり、二つの決定的場面を演出。普段は抜け目のない守備陣をくぐり抜け、ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)の壁を破った。

 アレグリ監督は「後半は自分たちのミスから2度のカウンター攻撃を受けた。とくに試合時間残り1分半といった場面では、そうしたミスに注意する必要がある。ユーベのようなチームに、残り1分でゴールを許すようなことがあってはならない」と反省した様子をみせた。

 チャンピオンズリーグ準々決勝でFCバルセロナ(FC Barcelona)を合計スコア3-0で破ったユベントスは、来月3日と9日に行われるモナコとの準決勝を制すことができれば、クラブ史上初の3冠に大きく前進する。(c)AFP/Justin DAVIS