【4月26日 AFP】米大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーは25日、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の伝説的選手であるデレク・ジーター(Derek Jeter)氏やジェブ・ブッシュ(Jeb Bush)元フロリダ(Florida)州知事らのグループが、マイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)を買収する見通しになったとする同国メディアの報道は時期尚早だとする考えを示した。

 米ペンシルベニア(Pennsylvania)州で行われたピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)のイベントに参加したマンフレッドコミッショナーは、複数のグループがマーリンズの買収に興味を示しており、現時点で正式合意には至っていないと明かした。

 地方紙マイアミ・ヘラルド(Miami Herald)は同日、ジーター氏らのグループが落札総額13億ドル(約1440億円)で基本合意に達したと報道。最終的な売却完了には数か月かかる可能性があるものの、同グループは今回の買収成功に自信を見せていると伝えていた。

 球団オーナーの変更はMLBの承認を必要とされており、理論上では、ニューヨーク(New York)州で来月16日から18日にかけて行われるオーナー会議で認められる可能性もあるという。

 球団運営に関しては、かつてテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)のオーナーだったジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)元米大統領を兄に持つブッシュ氏が指揮を執る見通しとされている。同氏は2016年の米大統領選で共和党の指名獲得を目指すも撤退していた。

 フロリダ州在住のジーター氏は、これまでもMLBの球団を所有する夢を口にしていた。(c)AFP