【4月25日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は24日、陸上女子七種競技のタチアナ・チェルノワ(Tatyana Chernova、ロシア)がドーピングの再検査で失格となり、北京五輪で獲得した銅メダルが剥奪されると発表した。

 IOCの声明によると29歳のチェルノワは、「2008年の北京五輪で採取された検体を再検査した結果、(アナボリックステロイドの一種である)禁止薬物のトゥリナボル(turinabol)に陽性反応を示した」ことが発覚した。

 北京五輪で当初銀メダルを獲得したウクライナのリュドミラ・ブロンスカヤ(Lyudmila Blonska)がステロイドに陽性反応を示して失格となり、繰り上がりで3位に入っていたチェルノワがメダルの返還を命じられたことを受け、ロシア・オリンピック委員会(ROC)は、確実に処分を遂行する責任を求められている。

 この結果、同五輪で当初5位に終わっていた英国のケリー・サザトン(Kelly Sotherton)に銅メダルが授与されることになった。

 チェルノワはすでに、別のドーピング違反により2012年のロンドン五輪で獲得した銅メダルに加え、2011年に韓国で行われた第13回世界陸上大邱大会(13th IAAF World Championships in Athletics Daegu)の金メダルを剥奪されている。(c)AFP