【4月24日 AFP】自転車ロードレース、リエージュ~バストーニュ~リエージュ(Liege-Bastogne-Liege 2017)は23日、ベルギーのリエージュ(Liege)からアンス(Ans)までの258キロメートルで行われ、モビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)が自身4回目の優勝を飾った。

 36歳のバルベルデは、ラスト300メートルのスプリント勝負でクイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のダニエル・マーティン(Daniel Martin、アイルランド)を抑え、5回目の優勝を飾ったフレッシュ・ワロンヌ(La Fleche Wallonne 2017)に続く連勝を果たした。

 レースを終えたバルベルデは、感極まった様子で、「この勝利はミケーレ・スカルポーニ(Michele Scarponi)のためのものだ。良い友人だった」と、前日トレーニング中に小型トラックにはねられて死亡したイタリアのスカルポーニの名前を出した。

「逝ってしまったと思うとつらい。寂しくなる。このレースの賞金はすべて彼の家族に寄付する。この勝利も彼にささげるよ」

 25日に37歳になるバルベルデだが、ここまでは見事なシーズンの序盤戦を送っている。カタルーニャ一周(Volta a Catalunya 2017)、バスク一周(Vuelta al Pais Vasco 2017)、アンダルシア一周(Vuelta a Andalucia 2017)、そして故郷で行われたムルシア一周(Vuelta Ciclista a Murcia 2017)と、ステージレースで4勝を飾り、さらにワンデー・クラシックでも2勝を挙げている。

 さらに19日にはフレッシュ・ワロンヌを制して優勝回数を5回に伸ばし、そしてこの日、権威ある「モニュメント」レースのタイトルを驚異の戦績に加えた。

 リエージュ~バストーニュ~リエージュでバルベルデより優勝回数が多いのは、5回の優勝を果たした伝説的選手のエディ・メルクス(Eddy Merckx、ベルギー)氏しかいない。(c)AFP