【4月17日 AFP】男子テニス、今週開催のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2017)では、故障からツアー復帰を果たすアンディ・マレー(Andy Murray、英国)とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に注目が集まる。

 肘のけがに苦しんできた両者だが、世界1位のマレーは先日スイス・チューリヒ(Zurich)でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とのチャリティーマッチに参加し、体調の改善を強調。一方のジョコビッチも、今月行われた国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2017)で母国をワールドグループ準決勝に導き、好調ぶりを披露している。

 29歳のジョコビッチは今大会が初日を迎えた16日、「調子はいい。トレーニングで多くの時間を費やす場所にいられるのは良い」と語った。

 今大会で2度の優勝を誇るジョコビッチはまた、「アスリートが浮き沈みを経験するのは当然。自分自身、そして自分がテニスにささげる努力を信頼している。思い描く結果が得られると信じなければいけない」と続けた。

「来週は2013年と2015年に優勝したこの大会のことに全神経を注ぐ。この場所が今シーズンの新たなスタートとなればいいと思う」

 今季すでに3勝を記録するなど絶好調のフェデラーが、全仏オープン(French Open 2017)を除くすべてのクレーコート大会欠場を宣言している一方、モナコ・モンテカルロ(Monte Carlo)で開催される今大会では、赤土を得意とするラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が前人未到となる10度目のタイトル獲得に挑戦する。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)とメキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL 2017)の決勝で敗れるなど、重要な一戦では僅差での取りこぼしが響いているナダルは、「モンテカルロは特別。自分のテニスを調整し、準備万端の状態にするためにここにいる。シーズンは良いスタートが切れたし、自分のプレーには満足している」と話した。

「僕にとっては思い出深い大会。準備は整いつつあるし、わくわくしている」

 世界ランキング5位で現在30歳のナダルは昨年、準決勝でマレー、決勝ではガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)を破って4年ぶりの優勝を果たしている。

 その他の上位選手では、モンフィスに加え、負傷中のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)、錦織圭(Kei Nishikori)、ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)らが今大会の欠場を表明している。(c)AFP/Scott WILLIAMS