【3月27日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2017)開幕戦のカタールGPは26日、MotoGPクラスの決勝が行われ、モビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)に移籍したマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)が優勝を飾った。

 開幕前のテスト、そして今大会の練習走行で見出しを飾っていた22歳のビニャーレスは、ポールポジションでのスタートからいきなり後退したものの、最後はドゥカティ(Ducati Team)のアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)との激しいトップ争いを制し、評価をさらに高める勝利を挙げた。

 レースは雨の影響で開始が45分遅れ、ぬれた路面を考慮して周回数が20周に短縮して行われた。雷雨のため前日の予選が中止となり、さらに決勝の終了直後に再び雨が激しく降り出すなど、週末を通じて悪天候が続いたことを考えれば、主催者は非常に運が良かった。

 チャンピオン経験者10人が集結するレベルの高い争いの中で、ドビツィオーゾはしっかり2位に入った。優勝9回のヤマハのバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)が、10番グリッドからのスタートながら3位に食い込んだ。

 前年王者であるレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)はレース前に目標としていた表彰台に一歩とどかず、4位でフィニッシュした。(c)AFP/David HARDING