【2月26日 AFP】サッカー元日本代表の三浦知良(Kazuyoshi Miura)が、自身50歳の誕生日となる26日、所属する横浜FC(Yokohama FC)でJリーグ2部(J2)の2017年シーズン開幕戦に出場し、輝かしいキャリアに新たな功績を加えた。

 三浦はホームで行われた松本山雅FC(Matsumoto Yamaga FC)戦に先発出場し、Jリーグで初となる50代での公式戦出場を果たすと、後半20分までプレー。チームも1-0で勝利した。

 49歳でプレーした昨シーズに自身が持つJリーグ史上最年長ゴール記録を更新している三浦は、満員の1万3000人の観衆から大歓声を浴びながら、後半途中にベンチに退いた。

『キングカズ』の愛称で親しまれ、1月にはクラブとの契約を1年延長し、プロ選手として32年目のシーズンを迎えた三浦は、「横浜のサポーター、選手、スタッフのみなさんが勝利をプレゼントしてくれたんだと思います。本当にありがとうございます」とコメントしている。

 三浦はピンクのスーツ姿で試合後の会見に臨み、「今日は最高の雰囲気でプレーすることができましたし、モチベーションにもなった。チームメートには助けてもらっているし、本当に感謝しています。60歳まで頑張りたいと思いました」と語った。

 三浦の長いキャリアは15歳でブラジルに留学したときから始まり、1990年代には世界で最も有名なアジアのサッカー選手としてその名が知れ渡っていた。そして1993年のJリーグ開幕後は、日本にサッカー文化を根付かせることに貢献している。

 1994年に三浦はイタリア・セリエAのジェノア(Genoa CFC)に移籍し、大きな注目を集めたが、開幕戦で鼻の骨折に見舞われるなど、期待された活躍をみせることはできなかった。その後は、クロアチアの名門ディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)などでもプレーしている。

 日本代表としては通算89試合出場55得点の成績を残しているが、日本が初出場を果たした1998年W杯フランス大会では、大会直前に岡田武史(Takeshi Okada)監督から代表チーム落選を言い渡され、念願だったW杯出場を逃している。

 しかしながら、45歳でフットサル日本代表に選出され、2012年にタイで行われたフットサルW杯に出場している。(c)AFP