【2月13日 AFP】ドイツ北部ハンブルク(Hamburg)の空港で12日、異臭騒ぎがあり、70人近くが手当てを受けたほか、空港も一時閉鎖された。消防関係者によると、何者かがいたずらで噴射した催涙ガスが空調システムを通じて拡散したもよう。当局はテロの可能性はないとみている。

 空港の一時閉鎖により、グリニッジ標準時(GMT)12日午前11時30分~12時45分(日本時間同日午後8時30分~9時45分)にかけて13便が遅延または目的地の変更を余儀なくされた。

 利用客らは異臭や息苦しさ、吐き気、目の痛みを訴えた。現場で68人が救急隊員らに手当てを受け、そのうち9人が病院に搬送された。

 消防隊が捜索したところ、催涙スプレーが入っていたとみられる空の容器が見つかった。催涙スプレーは国内で護身用として販売されている。

 ハンブルク消防当局の報道官はメディアに対し、「いたずら者」が催涙スプレーを噴射し、それが建物の空調システムを通じて拡散したとの見方を示している。

 独DPA通信は消防当局者の話として、似たような出来事は最近国内の学校でも相次いでおり、公共の場で「はやっているのは間違いない」と伝えている。当局者はテロ行為の可能性は排除している。(c)AFP