【1月19日 AFPBB News】ドナルド・トランプ（Donald Trump）氏がいよいよ20日、米国の第45代大統領に就任する。埼玉県さいたま市でラバーマスクなどパーティーグッズを製造する老舗「オガワスタジオ（Ogawa Studios）」には、当選前よりトランプ氏のマスクの注文が殺到。増産に次ぐ増産を重ね、これまでに約8500個を出荷した。

　同社はハロウィーンに向け、昨年5月からトランプ氏とヒラリー・クリントン（Hillary Clinton）氏のマスクを作り始めたが、クリントン氏優勢という報道とは裏腹に、マスク製造量ではトランプ氏が常にリード。出荷数は、4倍の差が付いた。「好き放題言うキャラクターが面白がられたのでしょう」と同社の八木原貴裕（Takahiro Yagihara）専務。トランプ氏のマスクを大量生産するため、小池百合子（Yuriko Koike）東京都知事のマスク発売が昨年末から今年2月にずれ込んだほどだ。

　同社が、政治家のマスクを作り始めたのは小泉純一郎（Junichiro Koizumi）元首相から。バラク・オバマ（Barack Obama）米大統領のマスクは、2008年の当選確定後から、現在も販売を続けるロングヒットとなった。トランプ氏のマスクは、就任後どうなるのだろうか。

「就任式後も売れるかどうかは正直読めません。おとなしくなったり、悪いイメージが定着したりすれば、マスクで遊べなくなりますから」と八木原専務。新しい米大統領の動向に、静かに商機を見据えている。(c)AFPBB News