【1月7日 AFP】男子テニス、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2017)は6日、シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)と第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)がそれぞれ勝利を収め、世界最高峰の2人によるシーズン序盤での直接対決が実現することになった。

 ジョコビッチは5度のマッチポイントをしのぎ、世界ランク42位のフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)に4-6、7-6(9-7)、6-3で冷や汗ものの勝利を収めた。

 一方のマレーは、6-3、6-4と第3シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)に圧勝し、昨年9月から続いている連勝を28に伸ばしている。

 世界ランク1位と2位による垂涎の一戦は、16日に開幕を迎える今季の四大大会(グランドスラム)初戦、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)を控え、重要な試金石となる。

 ジョコビッチは第2セットのタイブレークで追い掛ける展開となりながらも、2年連続の決勝に残ることができてラッキーだったと語った。

 タイブレークで2-6の場面から4本、さらに6-7の場面で1本と、自身3度目となる1試合5本のマッチポイントをしのいだジョコビッチは、「プレーした中でもかなりエキサイティングな試合だった。マッチポイントを5本セーブするなんて何度もしたことはない。彼(ベルダスコ)は試合を終わらせるべきだった。もちろんうれしい。後に続くものがなんであれ、こういった試合、こういった自信をつけさせてくれるものが必要だ」と語った。

 一方、準決勝前は風の吹くコンディションや相手選手に苦しんでいたマレーは悠々と勝ち抜けた。両セットの序盤にベルディハからブレークを奪い、ジョコビッチよりも1時間ほど早く試合を切り上げたマレーは決勝について、「明日は最高のテストになるだろう。世界最高の選手とプレーするのは年始から良いことだ」

 両者の対戦は次戦が36戦目。これまではジョコビッチが24勝と勝ち越しているが、直近では昨年11月に行われたATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2016)で、マレーが勝利している。(c)AFP/David Harding