【12月12日 AFP】16クラブW杯(2016 FIFA Club World Cup)は11日、準々決勝が行われ、Jリーグ1部(J1)王者の鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)はアフリカ王者のマメロディ・サンダウンズ(Mamelodi Sundowns、南アフリカ)に2-0で勝利し、南米王者アトレティコ・ナシオナル(Atletico Nacional、コロンビア)と対戦する14日の準決勝に駒を進めた。

 開幕戦のオークランド・シティ(Auckland City FC、ニュージーランド)戦で逆転勝利を飾ったアントラーズは、後半18分にサンダウンズのGKデニス・オニャンゴ(Denis Onyango)のミスから先制点を挙げた。

 土居聖真(Shoma Doi)からの落としを受けた遠藤康(Yasushi Endo)の左足のシュートは当たり損ねだったものの、オニャンゴがこれをファンブルし、ボールはスローモーションのようにラインを越えた。

 さらにアントラーズは後半43分、サンダウンズの緩い守備を突き、至近距離から途中出場の金崎夢生(Mu Kanazaki)が試合を決定づける追加点を決めた。

 アントラーズの石井正忠(Masatada Ishii)監督は、「立ち上がりは相手の気持ちに戸惑ったが、後半は落ち着いて良いバランスで試合を運べ、良い形で2ゴールを挙げられた。落ち着きを持つことが重要だし、ナシオナル戦では同じように忍耐強くやっていかないといけない」とコメントした。

 一方、同日行われたもう1試合の準々決勝では、北中米カリブ海王者のクラブ・アメリカ(Club America、メキシコ)が2-1でアジア王者の全北現代モータース(Jeonbuk Hyundai Motors、韓国)から逆転勝利を収めた。

 前半23分に金甫炅(Bo-Kyung Kim、キム・ボギョン)のゴールで全北の先制を許したクラブ・アメリカだったが、後半13分と同29分にシルビオ・ロメロ(Silvio Romero)が得点を挙げた。

 10年前のクラブW杯に続き全北を下したクラブ・アメリカは、15日の準決勝で欧州王者のレアル・マドリード(Real Madrid)と相まみえる。(c)AFP