1127日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏が26日、90歳で死去したキューバのフィデル・カストロ(Fidel Castro)前国家評議会議長は、自身にとって「第二の父親」のようだったと述べ、その死を悼んだ。

 現在、テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2016)が開催されているクロアチア・ザグレブ(Zagreb)に滞在しているマラドーナ氏は、「ブエノスアイレス(Buenos Aires)から電話があった。ショックだった」としたうえで、「彼は私にとって第二の父親のようだったから、ものすごく悲しい」と、歴史的な革命指導者の死について語った。

 薬物中毒の治療のため、しばしばキューバに足を運んでいたマラドーナ氏は、「神の手」ゴールを記録した1986年のサッカーW杯(World Cup)で母国を優勝に導いた後、初めてキューバを訪れると、それ以降もカストロ氏と数回にわたって面会し、以前には「神とともに、彼は私が生きる理由だ」と口にしたほか、脚にも同氏のタトゥーを施している。

 一方のカストロ氏も、サッカー界のスターは「素晴らしい友人」と話すなど、両氏は親密な関係を築いていた。(c)AFP