【11月26日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2016)は25日、クロアチアのザグレブ(Zagreb)でワールドグループ決勝が行われ、両エースの活躍によりクロアチアとアルゼンチンは1勝1敗で初日を終えた。

 サッカー元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏も観戦に訪れたこの日、マリン・チリッチ(Marin Cilic)は中盤に崩れるも、6-3、7-5、3-6、1-6、6-2でアルゼンチンのフェデリコ・デルボニス(Federico Delbonis)に辛くも勝利して、クロアチアが一歩先行。

 しかし、第2試合はファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro)が37歳のビッグサーバー、イボ・カルロビッチ(Ivo Karlovic)を6-4、6-7(6-8)、6-3、7-5で一蹴し、アルゼンチンが対戦成績をタイに戻した。

 英国との準決勝でアンディ・マレー(Andy Murray)をフルセットの末に下し、母国を同大会5度目の決勝に導いたリオデジャネイロ五輪銀メダリストのデルポトロは、試合を通して一度もブレークポイントを許さなかった。

 2008年と2011年の同大会では、優勝を目前にして惜しくも涙をのんでいるデルポトロは、「第2セットを落とした後は緊張した。勝利まで少し時間がかかった」と語った。

 一方、先に行われた第1試合では、世界ランク41位の格下を相手に2セットを先取し、勝利目前に見えた元全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)覇者のチリッチが、第3セットから突如崩れ、フルセットにもつれる苦戦を強いられた。

 先日は、自身2回目のATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals)でプレーした世界ランク6位のチリッチは、観衆の熱烈な応援にも後押しされ、最終セット第1ゲームでブレークに成功すると、再び勢いを取り戻して3時間30分に及ぶ長丁場を制した。

 チリッチは試合後、「観客が何とか踏みとどまらせてくれた。簡単な試合ではなかった」としたうえで、「フェデリコは第3セット中盤から第4セットの最後まで素晴らしいテニスをした」と話し、対戦相手をたたえた。

 26日に行われる2日目は、クロアチアのイワン・ドディグ(Ivan Dodig)/フランコ・シュクゴル(Franko Skugor)組とアルゼンチンのレオナルド・メイヤー(Leonardo Mayer)/ギド・ペラ(Guido Pella)組が対決する予定だ。(c)AFP