【11月17日 AFP】南アフリカ東部ムプマランガ(Mpumalanga)州ミッデルバーグ(Middelburg)近郊で今年8月、口論となった黒人男性をひつぎに押し込め、生きたまま燃やすと脅し、その様子を携帯電話で撮影するなどして拉致と暴行の容疑で逮捕された白人の男2人が16日、市内の裁判所に出廷した。

 ビクター・ムロツワ(Victor Mlotshwa)さん(27)を拉致し暴行したとされているのは、ともに28歳で農業従事者のウィレム・ウーストハイゼン(Willem Oosthuizen)容疑者とテオ・マーティンズ・ジャクソン(Theo Martins Jackson)容疑者。

 ムロツワさんが民間テレビeNCAに語ったところによると、ミッデルバーグに向かって歩いていたムロツワさんは近道をするために小道に入った際に2人の容疑者に遭遇した。

 2人の容疑者はムロツワさんが不法侵入したと主張し、暴行を加えた後、逃げようとしたムロツワさんを捕まえてケーブルで拘束し、近くの農場に連れて行ったという。

 先週に、両容疑者のどちらかが撮影したとみられれる映像がネットで拡散し、2人は逮捕された。

 約20秒の映像には苦しむ様子のムロツワさんが木製のひつぎに押し込められ、上からふたを押し付けられている様子が映っていた。(c)AFP/Beatrice DEBUT