【11月11日 AFP】(更新)アフガニスタン北部マザリシャリフ(Mazar-i-Sharif)にあるドイツ総領事館で10日夜、旧支配勢力タリバン(Taliban)による自動車を使った大規模な自爆攻撃があり、少なくとも6人が死亡、100人以上が負傷した。

 タリバンは犯行声明で、今月クンドゥズ(Kunduz)州で米軍が実施し最大32人の一般市民が死亡した空爆への「報復攻撃」だと主張した。

 地元警察署長によると、自爆犯は爆発物を載せた車をドイツ領事館の壁に激突させたという。政府報道官も攻撃があった事実を認めている。

 ドイツ外務省によると、総領事館の職員は全員無事で負傷者はいなかった。

 地元警察の副署長によると、アフガニスタン人7人が死亡。うち2人はオートバイに乗っていたが、停止要求に従わなかったため、総領事館そばでドイツの治安部隊に射殺された。また11日朝、総領事館そばで容疑者1人が拘束されたという。

 地元の病院の医師によると、これまでに6人の遺体が搬送されてきたという。他に、少なくとも128人が負傷し、このうち少なくとも10人は子供で、負傷者の中には重体の人々もいる。また、死者のうち2人は射殺されていた。

 在カブール(Kabul)のドイツ大使館からのコメントはまだ得られていない。

 クンドゥズ州での先月の空爆は、激しい抗議行動を巻き起こした。米軍は先週、同空爆により民間人が犠牲になった可能性が「非常に高い」と認め、徹底調査を約束していた。(c)AFP