【9月17日 AFP】欧州連合(EU)は16日、英国の離脱後について協議する非公式首脳会議をスロバキアの首都ブラチスラバ(Bratislava)で開いた。英国を除く27か国の首脳が出席し、EU内の信頼と連帯を取り戻すため半年以内に新たな「ビジョン」を構築することで一致した。

 丘の上にそびえるブラチスラバ城(Bratislava Castle)を会場に開かれた今回の首脳会議では、深い亀裂を埋め、移民の大量流入や治安、低迷する経済といったEUに打撃を与えている問題に対処していくためのロードマップ(行程表)を打ち出した。

 首脳会議後、ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相とフランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は、合意された行程表を必ず成功に導くと約束し、連帯をアピールした。

 EUは欧州統合の礎となったローマ(Rome)条約の締結から60周年を迎える来年3月、ローマで首脳会議を開く。この象徴的な会議で「ブラチスラバで着手したプロセスを総括」する方針だ。(c)AFP/Bryan McManus Danny KEMP