【9月17日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2016)は16日、ワールドグループ準決勝が各地で行われ、フランスとクロアチアが1勝1敗で並んだ。

 クロアチア・ザダル(Zadar)で行われた第1試合でフランスに先勝を許したクロアチアは、続く第2試合でマリン・チリッチ(Marin Cilic)が6-1、7-6(7-4)、2-6、6-2でリュカ・プイユ(Lucas Pouille)を下し、勝負を五分に戻した。

 先日の全米オープン(US Open Tennis Championships 2016)で8強入りを果たしたプイユが、デ杯で通算2試合目だったのに対し、2年前に全米オープンを制した実績を持つチリッチは、豊富な経験を生かして第3セットのつまずきから挽回した。

 第1試合のシングルスでは、代表に招集されたばかりのリシャール・ガスケ(Richard Gasquet)が6-2、7-6(7-5)、6-1で成長著しい若手のボルナ・コリッチ(Borna Coric)を下した。

 膝のけがで欠場が決まったジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga)とガエル・モンフィス(Gael Monfils)の代わりに緊急招集された30歳のガスケは、屋内のハードコートで、19歳のコリッチから終始主導権を握った。

 世界ランク17位のガスケは、「ストレート勝ちできたのは完璧だ。久しぶりの実戦だったから、お粗末なミスも犯してしまったね。ルカはチリッチより格下なので、(勝利が)重要だと分かっていた」とコメントした。

 ガスケは今夏、背中や胸の故障に苦しみ、全米オープンでも1回戦でカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)に敗れるなど、当初は今回のメンバーに選出されていなかった。

 17日のダブルスでは、フランスのピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert)/ニコラ・マウー(Nicolas Mahut)組に対し、クロアチアはチリッチがマリン・ドラガンヤ(Marin Draganja)とペアを組むことも予想されている。(c)AFP