【9月2日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア最終予選が1日、各地で行われ、韓国は3-2で中国に競り勝ち、アジア王者のオーストラリアも2-0でイラクに勝利した。

 グループAの韓国は、終盤に中国の猛攻を受けたものの、これをなんとかしのいで白星発進を果たした。

 韓国は前半20分、孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)のフリーキックが中国の鄭智(Zhi Zheng、ジョン・ジー)のオウンゴールを誘発して先制すると、さらには李菁龍(Chung-Yong Lee、イ・チョンヨン)、具滋哲(Ja-Cheol Koo、ク・ジャチョル)の追加点で突き放した。

 対する中国は、終盤に于海(Yu Hai、ユー・ハイ)と蒿俊閔(Hao Junmin、ハオ・ジュンミン)の得点で1点差まで詰め寄ったものの、同点に追いつくことはできなかった。

 10度目の本大会出場を目指す韓国に対し、中国は2002年大会の1度しかW杯に出場していないが、習近平(Xi Jinping)国家主席は中国をサッカー大国にすべく、国を挙げて強化に取り組んでいる。

 一方、パース(Perth)にイラクを迎えたグループBのオーストラリアは、後半の7分間でマッシモ・ルオンゴ(Massimo Luongo)とトミ・ユリッチ(Tomi Juric)が得点を記録し、白星スタートを切った。

 6月に行われたギリシャとの親善試合では招集されなかったものの、アンジェ・ポステコグルー(Ange Postecoglou)監督によって再びオーストラリア代表に呼び戻されたユリッチは、「今日は素晴らしい形で戻って来ることができた。もう少しゴールがあっても良かったが、最終予選のスタートとしては喜ばしい結果だ」とコメントしている。

■イラン、ウズベキスタン、サウジアラビアが白星発進

 同日に行われたそのほかの試合では、グループAのイランが後半ロスタイムにレザ・グーチャンネジャド(Reza Ghoochannejhad)、アリレザ・ジャハンバクシュ(Alireza Jahanbaksh)が得点を挙げ、カタールに2-0で勝利している。

 タシケント(Tashkent)では、ホームのウズベキスタンが後半に決勝点を奪い、シリアに1-0で勝利し、25回目の独立記念日に花を添えた。

 リヤド(Riyadh)にタイを迎えたグループBのサウジアラビアは、後半のPKが決勝点となり1-0で勝利を収めている。

 最終予選はグループA、グループB各6チーム中上位2か国が自動的に本大会に出場し、3位の2チームは大陸間プレーオフに回ることとなる。(c)AFP