【7月24日 AFP】16F1第11戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2016)は23日、予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)が波乱の展開のなかでポールポジションを獲得した。

 大雨とクラッシュで何度も赤旗が振られ、たびたびセッションが延期、中断になるなか、運も味方につけたロズベルグは合計2時間に及んだ予選の最後に同僚のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)のタイムを上回った。

 ロズベルグについては、最終周のラップタイムを記録として認めるかどうかで大会スチュワードが協議を行ったが、最終的には問題はないとして認定された。

 シーズンの折り返し地点となる今大会で、メルセデスはまたしてもフロントロー独占した。年間優勝争いでも、首位のロズベルグを前年王者ハミルトンが1ポイント差で追う激しい争いが続いている。

 ロズベルグは「コンディションが目まぐるしく変わるすごく難しい予選だった。この週末は、どのコンディションでもすごくいい感触で走れていた。決勝が楽しみだし、明日は大きなチャンスだ」とコメントした。

 一方のハミルトンは、自身のタイムを上回るペースでアタックを仕掛けている最中、前を走っていたマクラーレン・ホンダ(McLaren- Honda)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)がスピンしたため、減速せざるを得なかった。

 このところの3連勝で、ロズベルグとのポイント差を一気に縮めていたハミルトンは、「フェルナンドのスピンは残念だったが、こういうこともある。今日はベストを尽くしたし、明日は長いレースになるから全力で頑張るよ」と淡々と話した。

 同じくアロンソのスピンの影響を受けたダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)、そしてマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)のレッドブル(Red Bull)勢が3、4番手に入り、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は5番手となった。(c)AFP