【6月17日 AFP】16F1第8戦ヨーロッパGP(European Grand Prix 2016)の開催を控えた16日、レッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)をはじめとするドライバーが、会場となるアゼルバイジャンのバクー(Baku)市街地コースはピットの入り口が高速になるため、事故が起きる危険性があると指摘した。 

 アゼルバイジャンのバクー市街地コースは、シケインと短いストレートに続いてピットレーンが設けられているため、リカルドは「ピットインまではかなりクールなものになると思う。そこでタイムを多少稼ぐことができるからね」として、ここでの動向がタイムを左右するとの見解を示している。

「注目すべきポイントだ。ドライバーが正確にインし、ミスが起きなければ、うまくできた時とそうでなかったときでは1秒とはいかなくても簡単に0.5秒の差がつく」 

 リカルドはまた、ドライバーが判断を誤った場合、「クラッシュかタイムを大きくロスするかのどちらかだ」と話しており、その代償は大きいとみている。「もし誰かと競っていて、アンダーカットやオーバーカットを狙っていた場合、おそらくピットの入り口で何をするかがポジションを決定づけるだろう」

 ザウバー(Sauber)のマーカス・エリクソン(Marcus Ericsson)は、大きな事故に気をつけなければならないと警告している。

「入り口は興味深いね。何のマージンもなく高速で走ることになる。ピットレーンでのクラッシュなんて見たくないだろう。(フリー走行1回目と2回目が行われる)17日が終わったあとに少し議論になると思う」

「まずはブレーキをかけてターンする必要がある。そして左右のコーナーは非常にシャープで、制限速度のためにまたブレーキをかけなければならない」

「そういうものだといえば、そういうものなのだろう。僕は気にしない。だけど大きな事故につながる可能性がある。それが僕たちの望んでいることかどうかは分からない」 

 一方、年間王者に4度輝いているフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は、それほど心配している様子はみせておらず、「ピットの入り口は挑戦的にみえるが、だからこそ僕らがここにいるんだ」と語った。(c)AFP