【6月3日 AFP】カンボジア五輪委員会(NOCC)は2日、お笑い芸人の猫ひろし(Neko Hiroshi)こと瀧崎邦明(Kuniaki Takizaki)が、同国代表として、今夏のリオデジャネイロ五輪の男子マラソンに出場すると明言した。

 日本のテレビ界では、小柄な体格とネコポーズで人気を博した瀧崎。瀧崎は先月、カンボジア沿岸の都市ケップ(Kep)で行われたマラソンの代表選考会で優勝し、ワイルドカード(特別参加枠)でリオ五輪代表に決まっていた。

 カンボジア出身選手を推薦すべきではないかとの声が根強く残る中、NOCCの事務局長はAFPに対し、「5月の代表選考会で優勝したので、彼が(リオ五輪に)行くことになる。彼はすべての基準を満たしている」とコメント。また、2011年にカンボジア国籍を取得した瀧崎は「カンボジアの選手だ」と強調した。

 瀧崎は、2012年のロンドン五輪でもカンボジア代表に選出されたものの、国籍変更後の期間が代表資格に達せず、走ることが認められなかった。

 カンボジア最速選手の一人である瀧崎は、先月の大会で2時間44分を記録。しかし、男子マラソンの五輪最高記録は2時間6分台となっており、瀧崎がリオ五輪で上位に入賞できる見込みは薄い。(c)AFP