【5月2日 AFP】自転車ロードレース、ツール・ド・ロマンディ(Tour de Romandie 2016)は1日、最終第5ステージ(オロン~ジュネーブ、177.4キロメートル)が行われ、モビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)が総合優勝を果たした。ステージ優勝を飾ったのは、地元出身でオリカ・グリーンエッジ(Orica GreenEDGE)のミハエル・アルバジーニ(Michael Albasini、スイス)となった。

 冷たい雨が降りしきる中、序盤に逃げ集団が形成されると、優勝候補が互いにけん制し合う中で最後はアルバジーニが数人によるスプリント勝負を制した。

 最強クライマーと称されるキンタナは、今年のツール・ド・フランス(2016 Tour de France)に向けて力試しとなる今大会の第2ステージで総合首位に躍り出た。

 昨年のツール・ド・フランスで総合2位に入ったキンタナは、今大会で総合2位につけていたFDJのティボー・ピノ(Thibaut Pinot、フランス)に19秒差のリードを築いて今ステージに臨んでいた。

 25歳のピノは総合2位に入り、1週間かけて行われる世界ツアーのステージ大会で初めて表彰台に上った。トップから23秒差の総合3位には、キンタナの同僚であるイオン・イサギレ・インサウスティ(Ion Izagirre Insausti、スペイン)が続いた。

 こちらも山岳のスペシャリストであるピノは、15キロメートルの個人TTが行われた第3ステージで、チームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)らをしのぐ最速タイムを記録し、ライバル勢をけん制した。

 一方、フルームはパンクに見舞われたことで総合争いから脱落していたものの、今大会で唯一山岳が舞台となった第4ステージを制して面目を保った。

 その他の注目選手では、第70回ブエルタ・ア・エスパーニャ(70th Vuelta a Espana)で総合優勝争いを演じたチーム・ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)が、トップから57秒差で総合5位に入っている。(c)AFP