【4月29日 AFP】サッカー元リベリア代表で、現役時代にイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)やフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)で活躍し、1995年にはアフリカ出身選手初のバロンドール(Ballon d'Or)に輝いたジョージ・ウェア(George Weah)氏が28日、来年の大統領選挙に向けて、自身2度目の出馬を表明した。

 ウェア氏は首都モンロビア(Monrovia)の自宅でAFPの取材に応じ、「リベリアの大統領選挙への出馬を宣言する。リベリア国民が私を信じてくれていることを分かっている」とコメントした。

 ウェア氏はその後、数千人の支持者が待つ野党・民主変革会議(CDC)の本部に向かい、「すべてのCDC党員に希望を持てと言いたい。われわれの時代がやってくる」と述べ、大統領選に立候補することを正式に表明した。

 49歳のウェア氏は2005年にも大統領選に挑み、現職のエレン・サーリーフ(Ellen Sirleaf)氏に敗れた。そして2011年の大統領選では、サーリーフ氏に敗れたウィンストン・タブマン(Winston Tubman)氏の下で副大統領に立候補した経験がある。

 サーリーフ大統領の3期目の出馬はリベリアの憲法で不可能なため、ウェア氏の対抗馬は現副大統領のジョゼフ・ボアカイ(Joseph Boakai)氏が有力とされている。

 母国のカリスマ的存在であるウェア氏は、2014年12月の上院議員選挙で現大統領の息子ロバート・サーリーフ(Robert Sirleaf)氏に圧勝しており、リベリア西部モンセラード(Montserrado)郡の代表に選出された。(c)AFP