【4月27日 AFP】リオデジャネイロ五輪の聖火リレーがスタートしたギリシャの首都アテネ(Athens)で26日、脚を失ったシリア人難民のイブラヒム・フセイン(Ibrahim al-Hussein)さん(27)が聖火ランナーを務めた。亡命を求める約1600人が暮らすエレオナス(Eleonas)の難民キャンプを通過する時には、多くの難民が喜びの表情でフセインさんを見守った。

 水泳と柔道の選手だったフセインさんは、爆撃により、右膝から下を失った。その1年後、トルコに逃れ、さらに14年にゴムボートでギリシャのサモス(Samos)島へたどり着いた。今も水泳だけでなく、車いすバスケットボールもプレーする。「これは私だけではなく、すべての難民にとって名誉なことだ」とフセインさんは語った。(c)AFP