【4月18日 AFP】(更新)南米エクアドルで発生したマグニチュード(M)7.8の地震は、これまでに272人の死亡が確認された。バチカン公式訪問を切り上げて17日夜に被災地入りしたラファエル・コレア(Rafael Correa)大統領が発表した。

 大統領は「死者数は今後も増えることは確実だ。恐らく大幅に増加するだろう」との見通しも示した。

 16日夜に起きた地震では、太平洋沿岸の観光地のホテルや住宅が多数倒壊。数十回にわたり余震が続く中、救出活動は難航し、行方不明者は2000人以上に上っている。被害の特に大きな地域には非常事態が宣言された。

 エクアドルは環太平洋造山帯(Ring of Fire)に位置し、地震の多い国だが、今回の地震は過去およそ40年で最悪の被害を出している。米地質調査所(USGS)によると、エクアドルで1900年以降に発生したM7級の地震は今回で7回目で、1987年3月に起きた地震では約1000人の死者を出している。(c)AFP