【4月15日 AFP】(更新、写真追加)熊本県で14日夜に発生したマグニチュード(M)6.5の地震を受け、現地では警察と消防、自衛隊が約5000人態勢で懸命の救助活動を行っている。県災害対策本部はこれまでに9人の死亡を確認。県などによると負傷者数は15日午前の時点で860人以上に上り、うち少なくとも53人が重傷となっている。

 余震が続く中、多数の人々が避難。家屋の倒壊や道路の寸断といった被害も明らかになっており、熊本城でも屋根瓦が落ち、石垣が崩れた。県内で約5万7000世帯が断水している。

 九州新幹線は回送列車が脱線し、JR九州(JR Kyushu)によると復旧のめどはたっていない。

 影響は企業活動にも広がる。本田技研工業(ホンダ、Honda Motor)、ブリヂストン(Bridgestone)、ソニー(Sony)は熊本県内の工場の操業を停止した。

 菅義偉(Yoshihide Suga)官房長官は15日午前の記者会見で、震度7を観測し大きな被害が出ている益城(Mashiki)町を中心に「被害状況の全容把握と救命救助に万全を尽くす」と述べた。自衛隊約1600人、警察約2000人、消防約1300人以上が出動しているという。(c)AFP