【4月2日 AFP】エボラ出血熱の終息宣言から2か月以上たったリベリアの首都モンロビア(Monrovia)で今週、新たにエボラウイルス感染者の女性(30)が死亡していたことが分かった。

 世界保健機関(WHO)は1日の声明で「きのう(3月31日)、モンロビアの病院へ搬送中に死亡した30歳の女性は、検査の結果、エボラウイルスの新たな感染者であることが確認された」と明らかにした。

 リベリア保健省の高官はAFPの取材にこの事実を認めた上で、詳細については後ほど公表されると述べた。対応の調整に当たる緊急会議が招集されるという。

 隣国ギニアでは地方部でエボラ熱が再燃し、過去数週間に7人が死亡している。ただ、リベリアの新たな感染者との関連は不明だ。

 リベリアは2年間に及んだエボラ熱の流行で4800人が死亡するという最も大きな被害を受けた国だが、昨年12月に最後の患者2人が退院し、今月1月にWHOが終息を宣言していた。

 WHOは先月29日、西アフリカのエボラ熱流行はもはや国際的な緊急事態ではなくなったとし、発生地での個別の感染は封じ込められると自信を示している。ただ、多数の死者が報告されていないとみられるほか、生存者の体内に残るウイルスに関連した再発が引き続き課題となっている。(c)AFP