【3月29日 AFP】(更新、写真追加)キプロスのニコス・アナスタシアディス(Nicos Anastasiades)大統領は、エジプト航空(EgyptAir)機がハイジャックされた事件について、テロとの関連性はないとの見解を示した。

 アナスタシアディス大統領は、同国を訪問中だった欧州議会(European Parliament)のマルティン・シュルツ(Martin Schultz)議長と合同記者会見を行い、「今回のハイジャックはテロリズムに関係したものではない」と述べた。

 同大統領は、乗客の安全な解放を目指してキプロス政府が全力を尽くしたと語った。

 一方、エジプトのシェリフ・ファトヒ(Sherif Fathy)民間航空相は記者会見で、機長と副操縦士、客室乗務員1人、警備担当者1人と乗客3人が機内に残っていると発表したが、現地で取材に当たるAFPの記者は、機内に残っているとされる7人のうち、少なくとも4人が機外へと脱出したと伝えている。1人は操縦室の窓から、他の3人はドアから階段を降りて脱出したという。

 同相によると、エジプト・アレクサンドリア(Alexandria)発カイロ(Cairo)行きの旅客機をハイジャックした男が、トルコまたはキプロスへの着陸を要求した際には、55人の乗客が搭乗していたという。(c)AFP