【3月12日 AFP】クロアチアの首都ザグレブ(Zagreb)で9日夕、車いすの男(35)が銀行から現金を奪いタクシーで逃走する事件があった。地元メディアが11日報じた。銀行へ入る際には、通行人の助けを借りていたという。

 現地紙ベチュルニ・リスト(Vecernji List)によると、事件があったのはザグレブ中心部にあるオーストリアのエルステ・バンク(Erste Bank)の支店。車いすの男は通行人に手助けしてもらって銀行に入り礼儀正しくお礼を述べた直後、「爆弾を持っている!」と叫んで行員を脅し、現金を渡すよう要求した。

 現金5万クーナ(約84万円)余りを手にした男は、近くのタクシー乗り場まで車いすで移動。事情を知らないタクシーの運転手は男が乗車するのを助け、車いすをトランクに入れた。男はタクシーでクロアチア北部のビエロバル(Bjelovar)まで行き、ここで逮捕された。(c)AFP