【2月26日 Relaxnews】今年、都市建設から450年を迎えたマルタの首都バレッタ（Valletta）。先週には、同市のバレッタ・クルーズ港（Valletta Cruise Port）が「クルーズエクセレンスアワード（Cruise Excellence Awards）」で地中海で最高の港及び寄港地に選ばれたばかり。総面積316平方キロメートル、温暖で心地よい群島のマルタを訪れるには絶好のチャンスだ。旅行者が楽しめそうな観光スポットをいくつか紹介したい。

■バレッタの街を探索

　マルタを訪れるなら、2018年の欧州文化首都（European Capital of Culture）に選ばれた​​バレッタは必見だ。城壁や教会の尖塔が海からそびえ立つようなバレッタは、聖ヨハネ騎士団の時代に建設された。3月28日には建設450年が祝われる。明るい色合いの建物の多い美しい通りを散策するのが一番だが、きらびやかな聖ヨハネ大聖堂（St John's Co-Cathedral）を訪れるのもおすすめだ。ゆったりとしながら、道行く人を眺めるのなら、老舗の「カフェ・コディーナ（Caffe Codina）」のテラスが最高だ。

　※旅のコツ　バレッタは、にぎやかなナイトライフでは有名ではない。市内のレストランなどは夜7～8時ころに閉店し始めるので注意が必要だ。

■スリーマ（Sliema）でレストラン巡り

　バレッタにほど近い町、スリーマはマルタで一休みするには理想的な場所だ。夕方になると、観光客たちは堤防沿いを散策しながら、さまざまなレストランのメニューを見て回る。食通なら、リコッタチーズやエンドウ豆の入ったマルタの伝統的なパイ「パスティチ（pastizzi）」は外せない。また、さまざまな新鮮な魚のグリルも味見できる。もう一つ、マルタならではの一品は赤ワインでマリネしたウサギのシチューだ。

　※旅のコツ　島の料理に合わせて地元マルタ産ワインを選ぼう。

■ゴゾ（Gozo）島で自然を満喫

　マルタ島の北に隣接するゴゾ島は緑豊かな田舎の風景が広がる。本島の都市の騒々しさから遠く離れた、自然愛好家のための静かな隠れ家だ。ゴゾ島は古代ギリシアの詩人ホメロス（Homer）の叙事詩『オデュッセイア（Odyssey）』に登場する伝説的なカリュプソ（Calypso）の島であると考えられている。必見の観光スポットはマルサルフォルン（Marsalforn）近くのローマ時代から続く塩田や、ジュガンティーヤ（Ggantija）神殿、デュエイラ（Dwejra）の断崖など。カリプソの洞窟を訪れるなら、ラマラ（Ramala）湾のビーチから高台へと上る道を探すと良い。

　※旅行のコツ　島を探索するには1日で全部回るのではなく、2日間をみておこう。(c)Relaxnews/AFPBB News