【1月31日 AFP】海路で欧州に向かう途中、命を落とす移民・難民の数が増加していることを受け、サッカーギリシャ2部リーグの選手たちが29日、試合開始前にピッチで座り込みを行った。

 ライバルチームであるAELラリッサ(AEL FC)とアハルナイコス(Acharnaikos)の選手たちは、ギリシャ中部ラリッサ(Larissa)で同日行われた試合のキックオフを前に、座り込んだまま2分間の黙とうをささげた。

 AELラリッサは声明を出し、「エーゲ海(Aegean Sea)で起きていることから非情にも目をそらす欧州連合(EU)とトルコ当局のせいで日々失われていく多くの子どもたちを追悼するため」座り込みによる抗議活動を行ったと述べている。

 冬の気象条件下にもかかわらず、内戦や貧困を逃れて何千人もの移民が中東、アジア、アフリカから欧州への危険な海の旅に乗り出す状況は続いており、多くの人がその過程で命を落としている。(c)AFP