【1月15日 AFP】カンボジア最大の原生林保護区で、絶滅危惧種に指定されているゾウの撮影に成功したと、米自然保護団体コンサベーション・インターナショナル(Conservation International)が15日、発表した。14年間にわたる保護活動が実を結んだとみられ、種の保存に期待が高まっている。

 希少なゾウの姿が撮影されたのは、南西部のカルダモン山脈(Cardamom Mountains)。森の中で草を食べ、散策する計12頭のゾウが白黒の映像でとらえられており、若い個体も確認できた。

 コンサベーション・インターナショナルによると、このゾウはカルダモン山脈とカンボジア東部にそれぞれ200~250頭ほど生息するのみとみられている。カンボジア政府は2002年、コンサベーション・インターナショナルと共同で、南西部の原生林40万ヘクタールを「中央カルダモン森林保護区(Central Cardamom Protected Forest)」に指定していた。(c)AFP